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荻野朋活

2012年1月18日

XBRLとCSV

Active IRでXBRLの対応を謳っておりますが、XBRLは「eXtensible Business Reporting Language」の略で、財務レポートを効率的に、かつひとつのXBRLを様々な財務局面で運用できるようにされたフォーマットです。簡単に言うと、数値に財務的な住所を与えるようなものになります。「123456」という数字には何の意味もありませんが、それが「○○会社の2012年の第3四半期の連結決算で今年の売上高の数字(かつ第1四半期〜第3四半期までの累積)で6桁省略しています。」という情報がくっついてくれば意味のある数字になります。この情報をタグで全ての数値に与えているため、XBRLで正確な財務情報の更新ができることになります。住所があるので正確に配達できるということですね。

CSVはエクセル等の表計算ソフト(話それますが、AppleのNumbersという表計算ソフトは恐ろしく使いやすいです)でも活用される、カンマで区切った数値群ですが、これだけだと共通の表組を使わないと、必ず間違った振り分けをされることになります。

Active IRを完成させた9月の段階では、CSVの活用は全く念頭においていませんでした。XBRLはCSVを完全にカバーできると考えていたんですね。アプリケーションを開発する人間でありながらそこには盲点があったのですが、CSVにあってXBRLにないものがあります。CSVを編集するには多くの優秀なツールが出ていますが、XBRLの編集には数えるほどしか無いということです。私はそれらのツールを一度も触ったことがないので評価はできないのですが、IR担当者の話を聞く限りでは少なくともエクセルのようには使えないという事です。実際、Active IR用にXBRLの管理ツールも開発していますがなかなか複雑で、これはお客様に使わせるわけにはいかないと判断したくらいなので仕方が無いともいえます。Active IRでは、表組作成の管理画面は提供していません。作成した表組の数字やグラフをお客様に自由に触っていただくという仕様です。

そこでCSV入力ですが、これはテストで触っていただいたIRのご担当者様の希望で追加しました。財務報告用の財務表をまずエクセルで作るので、CSVから入力できる方が便利ということです。セグメント情報などはXBRLをカスタマイズしないと加えられないため、今のところ手入力になってしまうのですね。そこも含めて、CSV入力が必要になるわけです。

さて、最初にXBRLは数値に財務的な住所を与えるようなものと説明しましたが、CSVではそういうことができません。まず思いつくところが「売上高」とか「2012」とかをテキストとして照合して表組に加えるという考え方です。これもできるだけ正確にできるように照合するエンジンを作っておりますが完璧ではありません。Active IRではもうひとつのCSV入力方法をご用意しています。詳しくはここではご説明しませんが、郵便の比喩で喩えると、住所録を作りその住所録を編集してもらうという方法になります。編集ミスがなければ完璧に正しい数値を送ることができます。